財団事業2010/7/23 金曜日
長い歴史の中で音鑑が取り組む「作文募集」
現在募集中の「作文募集」が、パイオニア株式会社のメールマガジンで取り上げられましたので、ご紹介します。
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【ほっとコラム】長い歴史の中で音鑑が取り組む「作文募集」~書くことでさらに輪郭がはっきりする音楽を聴いて得た感動と想い
2009年9月にほっとコラムでご紹介しました「音楽鑑賞教育振興会」(略称「音鑑」)は、当社が43年に渡って支援している財団法人で、音楽鑑賞教育に寄与することを目的としたさまざまな活動を行っています。
その一環として行っている「作文募集」は、学校生活における音楽とのふれあいをもとに心から音楽を愛する人がひとりでも多くなることを願った活動で、文部科学省や音楽教育に携わる各団体の後援により1968年からスタートして今年で43回目を迎えます。
●○ 764点の応募からのスタート ○●
1968年、764点の応募から記念すべき第1回目の「作文募集」はスタートしました。ステレオ音楽との関わりをテーマに、南は沖縄、北は北海道、さらには韓国からも応募作文が寄せられました。
どの作品もテーマに熱心に取り組んだものばかりで、当時の選考評をまとめた少しセピアがかった冊子には、「音楽教育における鑑賞の分野がいかに重要なものであるかということをはっきり認識させられると同時に、音楽鑑賞でステレオという機器がいかに大きなウェイトを占めているかということを、今さらながらつくづく感じ、私どもの社会的責務を痛感しました。」と当社創業者の松本望は記しています。
●○ 変わらぬ基本理念で続く作文募集 ○●
そうして始まった「作文募集」は、基本理念を変えることなく、長い歴史を経て今年もまた6月から第43回目の募集を開始しました。テーマは「聴いて見つけた音楽の楽しみ」、ここ3年ほど続けているテーマです。小・中・高校生を対象とし、学校の授業や日常生活を通して、音楽を聴く楽しみやよろこび、聴いて得た感動をのびのびと表現した作文応募を楽しみに待っているところです。
9月末の応募〆切後、厳正なる審査を行い、入選者には賞状および副賞を贈呈。小・中・高校生の部それぞれの最優秀作文は文部科学大臣奨励賞に推薦されます。応募は個人からでも可能ですが、学校応募の入選者在籍校には、音楽設備の充実を願い当社から「パイオニア賞」が贈呈されますので、学校を通しての応募をお勧めしています。
今年の「パイオニア賞」は、ブルーレイディスクプレーヤーを最大80台ご用意しています。今まで「パイオニア賞」も変化してきていますが、今回はより多く入選のチャンスがあるように、そしてもっとたくさんの人に音楽を好きになってもらいたいという思いから、台数を拡大しました。音楽室に置いて、今後の音楽鑑賞に大いに役立てていただきたいと願っています。
●○ 毎年全国からたくさん寄せられる作品たち ○●
毎年全国からたくさんのご応募をいただき、前回の応募総数はおよそ5,300点となりました。小・中・高校生とも音楽そのものとしっかりと向き合って、それぞれが受け止めた想いが自分なりの言葉で書き表されているものが多くすばらしい内容となっています。
昨年の入賞作品を下記ページに掲載していますので、ぜひ読んでみてください。ひらがなが多くてかわいらしい小学校低学年の作品には、音楽を聴いて広がっていくイメージが自由にのびのびと表現されていますし、中高校生の作品からは大人顔負けのしっかりした音楽への想いが伝わってきます。
●○ 作文にかける熱い意気込み ○●
この作文募集の取り組みにはとても力を入れている先生や学校も多く、毎年入賞する常連校や、二度も文部科学大臣奨励賞を受賞した生徒さんもいらっしゃいます。入賞した生徒さんや学校からお礼の手紙をいただいたりすることもあり、とてもうれしく思っています。
以前、文部科学大臣奨励賞 受賞者の在籍する神戸の学校へ、音鑑事務局長が賞状と副賞の授与にうかがったときは、受賞者本人はもちろんのこと、先生方やご両親も勢ぞろいの中、学校をあげての思わぬ大歓迎を受けたとか。「次回も頑張ります!」と今後への意欲も満々でとてもいいムードに包まれた場だったそうです。
学校の先生方にとっては、この作文を通して生徒さんの音楽に対する想いに意外な発見をしたりすることもあって、それをきっかけにコミュニケーションが深まる効果もあるようです。
●○ 書くことで輪郭がはっきりする想い ○●
歌唱や楽器演奏そのもののコンクールや、いろいろな作文コンクールがありますが、音楽を聴いたときの楽しみについて表現する作文コンクールは他になかなかないと思います。
音楽を聴く楽しさやよろこび、聴いて感じた素直な気持ちなど、頭の中にしかなかった想いを文字で表現することで、それはさらに輪郭がはっきりしていきます。そして、自分の想いをじっくり見つめ直したとき、意外な方向へイメージが広がったり、新たな自分の気持ちに気づくこともあるのです。
この作文募集が、音楽を心から愛する気持ちを育むことに大きく貢献していることを誇りに感じ、これからも長く続けていけることを願わずにいられません。
●○ 夏休みに新しい自分を発見? ○●
夏休みの宿題といえば作文。私は子どもの頃苦手で、夏休みが終わる寸前に半泣きで書き上げた記憶があります。なにか面倒な課題と思い込んでいたのでしょう。この作文募集のように「自分の感じたままを素直に表現すればいい。」と考えたら、なんだか子ども時代に戻って自由に書いてみたくなりました。
我こそはという方は、夏休みにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。小・中・高校生のお子さんやお孫さんがいらっしゃる方は、すすめてみてはいかがでしょうか?作文を書くことで新しい自分を発見できるかもしれませんね。